6月17日(火)に以下のプログラムで健康セミナーを開催いたしました。

「フレイルとサルコペニア予防!」
~健康で長生きするために~
最近疲れやすくなったと感じていませんか?

【講師】
メディタス ゼロフィット 主任
理学療法士 鍼灸師
3学会合同呼吸療法認定士
富樫  昌彦

お暑い中、沢山の方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。
最近よく耳にするようになった「フレイル」という言葉ですが、今回は、その「フレイル」の状態や評価基準、改善方法についての詳しい説明があり、参加された皆さんは真剣に耳を傾けられていました。また、和幸会のスポーツジム「メディタス ゼロフィット」の主任が講師を担当し、フレイル予防の簡単な体操を会場の全員で行い、楽しく笑顔があふれる健康セミナーとなりました。

「フレイル」の語源は、虚弱や老衰を意味する「frailty(フレイルティ)」の造語と言われています。加齢とともに、心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患などがあるとその影響で生活機能そのものが困難な状態となりますが、一方で運動や適切な支援によって、生活機能の維持向上できる余地がある状態を「フレイル」と位置付けられています。「フレイル」以外にも「サルコペニア」「ロコモティブシンドローム」などの概念もあり、事前に25項目からなる「フレイルチェック表」を記入していただき、ご自身の健康状態を確認していただく機会となりました。

加齢が進むと硬い食べ物を避けたり、ムセたりする事が多くなります。会話が少なくなると滑舌が悪くなり、口腔機能の低下につながります。これを「オーラルフレイル(口腔機能の虚弱状態)といいます。今回はオーラルフレイルの予防・改善になる口腔の体操も教わることができました。口の中で舌をぐるりと回したりと、皆さん楽しくチャレンジされていました。また、フレイルの改善には毎日の栄養摂取も大切な要素になります。

後半では、身体的フレイル改善のための足腰の強化運動「スクワット(椅子の立ち座り)」や「カーフレイズ(つま先立ち)」、「ニーアップ(足踏み)」を全員で行いました。普段の生活の中でも簡単にできる運動ですので皆さん覚えていただけたのではないでしょうか。
老いを緩やかにして健康的な日々を長く過すためには、早めの対策を立てることが大切です。少しでも気になることがありましたら、当院の「フレイル外来」でご相談ください。各種検査を行い、体の「今」の状態を知り、対策をしていきましょう。専門家と一緒に身体のメンテナンスを始めませんか? <阪奈中央病院 フレイル外来>


〈次回健康セミナーのご案内〉
【日時】 令和7年 7/15(火) 14:00~15:00
【会場】グリーンホールたわら(1階なるなるホール)

「息切れと動悸」
~『息切れ程度で』と思わないで!~
【講師】
阪奈中央病院 救急科 部長
奥山  英策 医師

参加無料 ・ 要予約
どなたでもお気軽にご参加ください!